ピピピピピ…

「………ん」

目覚まし時計を消して上半身だけ起き上がる。

起きぬけで頭がぼーっとしている。
そのうえ今日は月曜日。
また学校に行かなければならないと思うと憂鬱だ。

「夏美ー!朝ごはんできたよー!」

台所から姉さんの声がした。

「はーい!」

眠い目をこすりながら台所へ向かう。

ちなみにこの家は3LDKだ。
なぜ学生である私と姉さんでこんないい家に住めるかというと、それは家族が殺された保険金のおかげである。