しばらく沈黙が続いた。
泣きやめない自分に嫌気がした。
そんな私をただただ大輔は見ていた。








沈黙を破るように、“ハァ~っ”と溜め息をついて大輔が話出した。


「由依の気持ちはなんとなくわかったよ。だから泣くなって。辛かったんだな…」


縦に首を振った私に、大輔は切なそうな顔でポンポンと私の頭を撫でてくれた。


「俺は、由依にそういう気持ちがあって内心ホッとしてる。俺、ちゃんと愛されてるじゃんって。
だってさ、いつもサバサバしてて、理解があってヤキモチすらないし…。俺、いつもヘラヘラしてるけど正直不安だった。俺は由衣に嫉妬するし、必要以上に男と仲良くして欲しくないって本当は思ってる。」

そう言って煙草の火を消した。