「俺は…、お前がいないと生きていけない…。」
これは素直な俺の気持ち。
何の曇りのない俺の本当の気持ち。
受話器口からは何も発せられなくて、遠くのほうで陽気なゲームの音だけが聞こえてた。
「何か言えよ。」
すると、微かに鼻をすするような音が聞こえてきた。
「言う相手、間違ってる。それに、誤解されるようなこと言わないでくれる?」
「…そうだよな。何言ってんだ俺は。」
どうしてだろう?
そう言われて傷ついてる。
バカか俺は。
俺には愛する人がいて、またその人も俺を愛してくれる。
だけど、その愛する人は皮肉にも、コイツの親友だ。