真実の愛なんてやっぱないんだって思う。

だって、愛に嘘とか本当とかそんなものは存在しないんだから。


私がいてキミがいる。
キミがいて私がいる。

それだけで十分過ぎる真実。



手のひらに舞い落ちてきた白い冷たい雪と、愛情をそっと握りしめた。





「来年も初雪をこうして二人で見れるかな?」


「見れるよ。でも俺は、好きじゃなく、愛してるじゃなきゃ嫌だ。」


「それは私も同じ。」


愛はすぐそばで知らぬ間に雪のように積もりに積もっていた。

だけど、儚げに溶けてしまわぬように大事にしよう。

私達の世界はどこを見たって雪、ゆき、ユキ。