「やっぱ願望じゃん…」 「そうかもね。」 「私はこんなの望んでないって言ったら?」 「そんなわけない。だって今だって俺に抱きしめられたままでしょ。」 「自信過剰…。」 「そうだね。」 「肝心な言葉、聞いてない。」 「好き、大好き。」 「私も、きっと…好き。」 「きっとって何?」 「……………好き。」 そう言うと抱きしめる力が強くなって、彼の顔を見上げたらいつもと変らない笑顔があった。