「じゃあ、賢二も早く読んでみてよ。きっと私と同じ感想だよ。」

唇を尖らせてる君はまるで子供だ。

「わかったよ、頑張って読んでみるから。」

ベッドから上半身だけを起こして、君に口づけた。

すると決まって君は泣きそうな顔するよね。

そんな顔しないでよ。
泣きたいのは俺なんだから。


いつか君に会えなくなるなんて考えたこともなかったよ。


神様はなんてヒドい人なんだろうね…。