「大輔、好きだよ。」

「知ってる。」

「だから別れよう………ていうより、別れて…」


心臓が飛び出そうだ。自分で言っておきながら、この場から逃げ出したい気分だ。


「う~ん……………てかさ、そういう冗談マジ笑えないから。」

大輔はそのままの体勢でそう言った。


「本気なんだけど……ずっと言おうと思ってた。」

寝そべってるその背中を見つめた。


「はぁ、なんで?好きなのに別れるとか意味わかんないし。」


読んでいた漫画を閉じて、私の前に座った。
真っ直ぐに私を見つめているその目を直視できなくて俯いた。