「またね。」

そうやっていつも何もなかったように振る舞うよね。
俺の気持ちを知ってて…。

でも、もう限界だよ。
何も知らずに君のことを話すアイツも。
俺のものにならない君も。
結局は何も手に入れられない自分も。

全てスープに溶かして飲み干してしまえたらいいのに。


玄関のノブに手を掛けようとしてる君の手を掴んだ。

信じられないって顔してるけど、そんなに驚くことじゃないだろ?
君は知っていたはずだよ。