実際はそんなこと出来なくて、このままでいようとか、やっぱりこんなことやめようとか、奪ってやろうかとか矛盾した気持ちがグルグル俺の頭の中を駆け巡るだけ。
「俺も会いたかったよ。」
と君に笑顔で答えることしか出来ないんだ。
その言葉に今日最高の笑顔を見せてくれる。
君は俺に何を求めてる?
わかってるのは愛じゃない。
これから俺達は手を繋いで俺の家に帰るんだ。
そして、狂ったようにお互いを求め合う。
そしてまたアイツのとこに行ってしまうんだ。
君はアイスティーを飲み干した。
それは君からの合図で、言葉もなく二人は立ち上がり店を後にした。