いつも以上に鏡に向かって自分の姿をチェックする。
納得したところで、家を出た。

最寄りの駅からニ駅過ぎたところで降りる。
向かう先は駅から少し歩いた裏路地にある古ぼけた喫茶店。
パイプを咥えたお爺さんが出てきそうだ。
店内には、アンティークとかよく分らないがそんなような物も飾られてあったりする。
メニューもこれといって特別なものもないし、味も至って普通だ。
潰れてもおかしくない程に客もまばらで常連ばかりだ。

そんな店の一番奥の席に腰掛け、アイスコーヒーを注文した。

ここに来るのはもう何回目だろうか。
数え切れないほどだ。

決まった曜日に決まった時間、決まった場所に俺は来る。
君に会う為に。

君と僕との罪深き秘密。