「ばーか!かっこつけちゃってさ。全然いい男じゃないのに!あぁーあ、私、大輔のどこがいいんだろ?」

「おいおい、ヒドいんじゃない?大ちゃん、泣いちゃうよ?」

「勝手に泣け!……でも、しょうがないから一緒にいてあげる。」

「かわいくないやつ…」


そう言って大輔はまた漫画を読み始めた。

その背中がこの部屋に来たときよりも大きく見えた。

私がした決断は間違ってなかったって思えた。

気付けなかったことに気付けたから。

大輔、ありがとう。私、あんたの愛に救われたよ。