「めんどくせーな。」

あたしは後ろを振り向いた

「過去に戻ってどうする気かよ。」

「・・・誰?」

「雷。」

小さい悪魔みたいな格好をしていた。4歳ぐらい。

「俺は過去と未来に人間を送る悪魔だ。」

「本当に!?」

「悪魔と天使はこの世に存在するんだよ。つーか過去に戻ってどうする気?」

「告白して、付き合って、この事故を失くすこと・・・。」

「難しいぞ。さて、どのくらい前に戻る?」

え~と・・・

「一年前。」

「よし。何月?」

「10月。」

「過去に戻ると決めたからにはもう現在に戻って来れないぞ。いいのか?」

「え・・・一生?」

「おう。もう行ったら戻れない。」

「・・・」

「今日また会えるぞ。」

「うん・・・わかった。過去に・・・戻ります。」


雷は水の入ったステッキを取り出し、振った。

あたしは意識が無くなった











「ん・・・・?」



ここは自分のベッド。

横には画鋲で止めてあるカレンダー

一年前のカレンダーだった。しかも10月。

「これはまさか・・・ほんとに過去に戻っちゃった?」

信じられない

ピーンポーン

ガチャ

「姫~!!!!」