『お久しぶりです。ゆりさん!』
「沙織〜元気?赤ちゃんって沙織の?」
沙織が照れ笑いしながら頷く。
「やあ〜ん、ビックリしたよぉ!いつ産んだの?相手は?」
彼女がまだ二十歳ということもあったし、驚いて質問攻めになってしまった。
『お店辞めた後にすぐ結婚しちゃいました!ゆりさんと同じデキ婚ですよぉ。偶然にも歳も同じだったり〜』
幸せそうな笑顔で話す沙織が、今の私には眩しくて眩しくて…
『まだここで働いてるのかなと思って〜寄ってみて良かった!!ゆりさんにも報告したかったし』
「そうね〜まだ居たわ!」
懐かしい話をしていて、あることを思い出していた。