部屋のドアをノックする音とともに、 『失礼します』 静かにドアが開き、看護師さんが、私の様子を見に入って来る。 『ちょっと子宮口の開き具合を見ますから足を開いて下さい』 お腹を押さえながら、両足を開いた。 手袋をはめた指を入れられる。 「うっ…いたぁ…!」 全身に激痛が走って、思わず声が漏れる。 『大丈夫みたい。はい。もう良いですよ。そろそろ手術室に移動しましょうね』