いつの間にか爆睡していた私は、テレビの音で目が覚めた。 怠くなった上半身をゆっくり起すと、彼はテレビに夢中になっている。 「おはよ!」 『起きたか?風呂入りに行こうぜ!』 「その前に…」 窓の外はすっかり太陽が沈み、暗闇になっていた。 この時間になると、やはり子供のことが気になる。 「実家に電話しても良いかな?」 『いいよ』 バックから携帯を取り出して実家に電話をかけた。