クリスマス間近――…


子供を通じた母親友達との忘年会に参加した私は、お酒の力を借りて彼にメールを送った。


お酒が入ると素直になれた。


普段、恋する気持ちを抑えてるせいかもしれない。


返事を待ちながら、帰宅したけれどなかなか来ない。


諦めて、さぁ布団に入って寝ようかなと思ったその時…


携帯の着信音が鳴った。


ドクンッ…

きっと彼だ。

素早く携帯を手に伸ばした。


メール着信*佐川浩樹*


『どうしたぁ?また酔ってるのか?』


「うん。酔ってる〜!」


つい、照れ隠しにふざけた返事をしてしまう。