あれから、幸恵は彼の話をしない。私もしない。
簡単には触れちゃいけない気がした。
時間が経てば、話す時がくるかもしれない。
その頃には、今よりもきっと悲しみは色褪せてるに違いない。
幸恵も同じ気持ちなんじゃないかって思っていた。
ちょうど忘年会シーズンだから、職場でもいつ頃やろうかなどと話題になった。
幸恵は行くのかな?
一緒に行こうって誘ったら、意外にも行くと言っていた。
少しホッとした。
頑張って仕事しているんだものね!
周りのみんなが知らない分、
私が力になってあげたい。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…