俺の部屋は母屋とは別の離れにある。

一応台所やトイレ、風呂などがある。

『お前汚れてるな?』

美弥の頬の泥をこすって落とした。

風呂にお湯を張り、美弥に入るように指示した。


あんな小さい子の服あったけ?

タンスの中を探ると、小さい頃着ていた浴衣が出てきた。

浴衣は今の季節寒いだろ?適当に羽織り物でも着させるか…服が乾くまで…


『秀長様ー』

ん?もうでたのか?


風呂場に行くと、髪が泡だらけでお湯に浸かっている美弥がいた。

『ぷっ…なんだその頭?』

『洗えないんです…』

あぁ…手伝って欲しいのか…

爪を立てないよう、丁寧に髪を洗ってあげた。


小さい頃、母さんにやってもらったな…髪洗うの…