キス。


「こうやって、出来るだろ?」


「もう。」


「寝ろ。」


「うん。」


「帰りは連れて帰ってやる。」


「自分で帰ります。」


龍矢に目をふさがれた。


真っ暗。


感じるのは、龍矢の手のぬくもりだけ。


いつの間にか。


再び。


私は眠りに落ちていった。