手をつないで車に戻ると。


そこには、お義父さんと洋子さんが立っていた。


「いい報告が出来たかしら?」


「はい。」


「それじゃあ龍矢、空港まで連れってくれ。」


「はっ?」


「もう帰るんですか?」


「二人の様子を見に来ただけだからな。」


「ええ。」


「わかった。」


龍矢は空港に向かって、車を走らせた。


「美和ちゃん、今度はこっちに来てね。」


「はい。」


洋子さんが抱きしめてくれた。


「それじゃあね。」