「龍矢、沙羅さんと会ったの?」


「ああ。学校に電話してきた次の日、話しに行ってきた。」


「なに話したの?」


「俺たちには近づくなって言ってきた。」


「ふーん。」


「なんだよ?」


「私だったら、好きな人にそんなこと言われたら泣いちゃうなと思って。」


「俺に言われたら?」


「・・・やだ~」


「ばか。泣くな。」


「だって、想像しちゃって・・・」


「高校卒業と一緒に、泣き虫も卒業しないとな。」


「泣き虫じゃないから。」


「まあ、今回はかなり頑張ったじゃん。」


「はっ?」