「んっ。ちょっと。」


キスされた。


「なぁ、美和。」


「なに?」


「俺たちも、家族作ろうか?」


「はぁ?」


朝からなんなのよ。


「作らないから!」


「ふーん。美和は俺たちの子供、いらないんだ?」


「そんなこと、言ってないでしょ?」


「いつかな。」


龍矢は私の耳元でささやいた。


いつか。


私も。


ママになる日が来るのかな?