「止まってる。」


落とした衝撃からか。


針が止まっていた。


止まった時間。


まるで、私と龍矢の関係を示しているかのようだった。


止まった針のように。


私たちの時間も。


止まってしまったの?


「嫌い・・・か。」


どさっと、椅子に座りこんだ。


あんなに拒絶されたのは初めてだ。


俺のキスすら拒んだ美和。


どうしたもう一度、俺に心を開いてくれる?


どうしたらもう一度、笑ってくれる?


自分のせいだと思ってるお前に、なんて声をかければいい?