ちゅっ、って触れるだけのキス。


いつまでたっても、私はこれしか出来ない。


「いい?」


「よくできました。」


そう言って、私の髪をなでる。


すぐ子供扱いするんだから。


「じゃあ、教えてやるよ。」


「うん。」


「俺は・・・」


「俺は?」


「うれしかったよ。正直。」


「へっ?」


「初めて教室に入ったときから、お前に惚れてた。」


「なんで?」


「さぁ、わかんない。けど、お前だった。」