「・・・」


「おいで。部屋に入ろ。」


「うん。」


答えない私の手を引いて。


龍矢は私を部屋に連れて行った。


「学校に電話したのは、沙羅だろ?」


ベットに座って。


相変わらず、龍矢は私を後ろから抱きしめたまま。


そう話を切り出した。


「知ってたの?」


「いや。なんとなく予想はつく。」


「そっか。ねぇ、龍矢。」


「ん?」


「私、龍矢の傍に・・・」


傍に。