学校での噂を、龍矢に話した。


「まだ、誰だってわかったわけじゃないんだろ?」


「うん。」


「あんま心配するな。これから受験だって本格的になる。すぐにおさまるから。」


「そうだね。」


「それから?他にもあるんだろ?」


「えっ?」


「沙羅のこと。あいつになんか言われたんだろ?」


「なんでわかるの?」


「お前のことならなんでもわかる。」


ヒョイッと龍矢に抱きあげられて。


膝の上に、乗せられた。


「話して。なんでも聞く。」


「別れないの?って聞かれたの。」


私はぎゅって、龍矢に抱きついてた。