龍矢は、なに考えてるの?


仕事のこと?


それとも、先生のこと?


ねぇ、龍矢。


秘密はヤダよ。


教えてよ。


トントン。


寝室のドアが叩かれた。


「はい、どうぞ。」


「失礼します。」


「結城さん。」


「具合はどうですか?」


「はい。大丈夫です。」


「それはよかったです。龍矢様は、いっらしゃいますか?」


「あっ、書斎に。」