それから、お店の人に何個か、時計を出してもらった。


龍矢ってば、真剣。


私は。


龍矢からなら、どんなのでも嬉しいんだよ?


「美和、腕出して。」


「うん。」


「どうだ?」


「かわいい。」


シルバーで、中の文字盤のところがピンク。


日付もわかるやつ。


「これでいいか?」


「うん。」


「お決まりですか?」


お店の人が、声をかけてくれた。


「これを。」