結局、ほんとに家であの格好をさせられた。


もちろん、着て待ってたわけじゃないからね!


「美和、これでいいんだっけ?」


「そう。それで、大丈夫。」


今日は、文化祭当日。


今、カップケーキを焼いてるところ。


クッキーは昨日もう、焼いた。


なぜか私が、先頭に立ってお菓子を作ってる。


まあ、好きだから全然いいんだけど。


「いい匂いですね。」


「あっ、三木先生。」


「おひとつ、いかかですか?」


「って言っても、ここにあるのは美和が作ったんですけどね。」


「そうなんですか。それでは、ひとついただきます。」


そう言って、龍矢が一口食べた。