そのたびに、海の味がした。


「気持ち良さそうに寝て。」


帰りの車。


助手席には、気持ち良さそうに眠る美和の姿。


まったく。


変な心配するやつだ。


信号で止まった。


そのすきに、美和の唇を奪った。


「んっ・・・」


そう声をあげるだけで、起きない。


今の眠り姫は、キスじゃ起きないか。


「りゅ・・や。す・・き。」


「だからさ。」


そーゆーことは、起きてるときに言えよ。


なぁ、美和。