ある意味、白衣の天使やな。



ま、俺も負けてへんけどな。



「じゃあ……夕飯にカレーを作っちゃっていいですか?」



「あっ……すみません」



美和子さんは、またパタパタとスリッパを鳴し、キッチンに向かった。



「では、飲みましょう」



紺野先生が、芋焼酎とビールをテーブルに置いた。



「では……ビールをいただきます」



紺野先生は、慣れた手つきでビールを注ぐのを見て、俺も開いているコップに注いだ。



「こんなもので、よろしければ」



美和子さんが、マグロの中落ちの小鉢を置いた。



「ありがとうございます」