「あらあら!!!私、美和子と申します。どうぞ、上がってください」



美和子さんは、エプロンで手を拭きながら、にっこりと微笑んだ。



「沢田先生……居酒屋って言いましたが……うちで飲みませんか?」



「あぁ……僕は構いませんが……お邪魔じゃないですか?」



俺がそう言うと、美和子さんは大きく頷いた。



「私、これから夜勤なので……お構いも出来ませんが……」



「夜勤?」



「妻は、看護士なんです」



美和子さんの肩に手を置き、紺野先生は、ふっとはにかんだ。