「お喋りばっかりのグループは、放課後掃除させるからねー」



ひろちゃんが、名簿を上げながらにっこりと笑った。



「じゃあ、少しのお喋りならいいんだよね?」



小さな声で囁きながら、響子が私と由梨菜の腕を組んだ。



「ね、みんな好きな人居ないの?」



「もう……響子ったら……」



こうしてまた、キラキラ時間になる。




私、先生が好き。



先生なら誰でもいいわけじゃない。



沢田先生が好き……。



日に日に膨らむ、この気持ち……恋する人なら、みんな同じ。