教室に戻ると、響子は私を見るなり満面の笑みを浮かべた。



「おかえり~!!なんかいいことあった?」



「いいこと……?」



ふふん、と笑いながら響子は私を肘で突いた。



「景子、ゴム持ち歩いてるじゃん」



「ばっ、ばかじゃないの!?」



顔がかぁっと熱くなる。



そんな……先生と、そんな……



「冗談だよー!!なに赤くなってんの?」



響子に背中を叩かれ、苦笑いを見せた。



だって……だって……



ちょっとドキドキしちゃった……





先生と付き合えたら、いつかそんな時がくるのかな……





付き合えたら、だけどね……。