「紺野先生……今、いいですか?」



紺野先生は俺の顔を見るなり、目を見開いた。



「ああっ……沢田先生!!安藤が倒れたって、大丈夫ですか!?」



俺の肩を掴みかかり、一気にまくし立てる



「あ……あぁ……えっと、様子見ます?」



「見ます、見ます!!見ますとも!!!」



な……この人……大丈夫なん……?



少し面食らいながらも、紺野先生を連れて保健室に戻った。




「安藤?大丈夫か?」



紺野先生は、カーテン越しに控えめに声を掛ける。



「たぶん……眠ってると思います」



カーテンの隙間から一瞬覗いた先生は、俺の近くの椅子に座った。