「美味しい……」



私がポツリと呟くと、先生は笑った。



「せやろ?俺が魔法使って上手くしたんやで?」



先生……



私にも、魔法をかけてよ。





先生への気持ちを封印する魔法を……。



「なぁ、安藤……」



不意に真剣な声色の先生に、目が離せない。




「……はい」



「何があるんや……お前の中に……何が起きてんのや?」



「……え?」



ドクンと胸が鳴る。



「何が……ごめんなさいや?」



先生の言葉に、私の胸は激しく動き出し、呼吸が荒くなる。