「有紗がイギリスに行ってから何の連絡もなし。音信不通だったよ。早く帰ってきてほしいって願った。この腕で抱きしめたいって。ずっと苦しんでた。でもそれから2年経って、沙羅と出会った」



どんどん聖夜は話していく。



「驚いたよ。沙羅、有紗にすごい似てて…。なんていうんだろうな。何かを背負ってる感じで。でも強がってる。弱いところは隠して。有紗そっくり。」



「…聖夜は私のこと好きだった?」



一番私が聞きたかったこと。



「好きだったよ。沙羅自体を好きになってた。愛しくてたまらなかった。僕が婚約を決めたんだ。沙羅が欲しくて欲しくて…。僕は手に入れたいと思うほど強引になってしまう。
怖かっただろう?ごめんな。」



「…いいよ」



もうそのことはいいんだ。



「僕、今でも沙羅の事好きだよ」



ドクン…



じゃあ、有紗さんは?



二人好きなの?