「聖夜なんか大っ嫌い…」



沙羅が聖夜のことを好きになっていたのは事実。



それをあの女に…。



私、遊ばれてたの?



やっぱり、聖夜は…。



沙羅は校庭のベンチに座っていた。



キーンコーンカーンコーン♪



チャイムが鳴ろうと関係ない。



そして沙羅に近づく者がいた。



「沙羅…」



「…」



話したくない…。



「沙羅!」



聖夜は沙羅の肩を強く掴む。



「痛いよ…」



抵抗する気力はない。



「あ、悪い…。話、聞いてくれないか?」



「…嫌だ」



また沙羅の視界がゆがむ。