…さっきのお母さん。



いかにも高級そうなスーツを着て、ネックレスも指輪もしてた。



…いや、違う。それはない。



沙羅は自分にこれは夢だと思い込ませる。



「一応、下りてみよう…」



…このまま行くの?ドレッサーを貸してもらうかな。



沙羅はとりあえずドレッサーの前に立ち、自分の髪の毛をいじる。



引出しに目がつき、沙羅はそれを引いた。