ザァー!!!!



ものすごい勢いで雨が窓を打つ。



そして滝のように屋根から流れてくる。早くやまないかな。



不安で不安で仕方がない。



…お願い、やんで。



空にお願いしたって聞いてくれない。



「はぁー…」



沙羅はワンピースを脱いだ。



…お嬢様、か。



創也がいなくなったら、他の執事が代理で来るんだよね。



…おもしろくない。



創也じゃなきゃ嫌。



創也じゃないなら執事なんかいらない。



私の執事はただ一人。



秋山創也だけなんだから。



沙羅は着換え終え、ベットに倒れこんた。



「…」



沙羅は目をゆっくり閉じ、いつの間にか眠りについてしまった。