「沙羅様、衣装選びを」



沙羅はそこから逃げ出した。



嫌い、嫌い、嫌い…。



創也なんか大っ嫌い…。



涙がとめどなく溢れる。



必死に袖でそれをぬぐう。



バタンッ!!



勢いよく扉を閉めた。



バッカみたい。



沙羅はベットに倒れこんだ。



ここは沙羅の部屋。



沙羅は夕食の時間になるまで、ずっと泣き続けた。