「大丈夫?」



「…う、うん」



沙羅はまだ少し寝ぼけている。



「ディナーの準備できたよ」



「うん、分かった…」



沙羅は目をこすりながら、ベットを下りた。



今日、一日色々あったなぁ…。



美羽ちゃんって子に会ったり、さっきの夢とか…。



変なの。



さっきの夢は…何?



誰なの?



あの手は誰の手?



あの老人は何を言おうとしたの?



…昔の記憶?



なんだろう…。



あの夢はリアル過ぎた。



…誰?



あー、考えたらキリないよ。



もうやめよ。夢なんだから。



考えることをやめた沙羅。



一体、あの老人は…?



謎だらけだった。