沙羅の顔は真っ赤に染まっていた。



幸い、誰も通り過ぎていないことに安心する。



いきなり、何…?



酔った勢い?



お酒って怖いな…。



今さっきのことはお酒のせいにした沙羅。



…ドクン…ドクン…



酔った勢いと言ってもあれはドキドキしちゃうよ…。



ていうか、秋山さんどうしよ…。



寝ちゃってるし…。



よし、とにかく私の部屋に連れて行こう…。



沙羅は秋山さんの体を運ぶことにした。



しかし、男一人、16歳の女の子にはきつい。



「…秋山さーん、起きてよぉ…」



呼びかけながらも返事はなし。



「…もう」



沙羅は頑張ることにした。