「今日は私の長女、凛の誕生日パーティーにお越し下さり、まことにありがとうございます!」



パチパチと拍手が喝采。



やっぱりすごかった。



ある人は車、ドレス、時計、家をプレゼント。



どれだけお金持ちなんだか。



「ねぇちゃん、ねぇちゃん」



「ん?どした、拓真」



拓真が沙羅に話しかける。



「今、姉貴と話してる男の人いるだろ?あの人、姉貴の婚約者らしいよ」



「え、うそ」



みんな婚約者、いるもんなの?



「拓真はいないの?」



「俺?学校にいい子がいるけど」



「えー、何それ!」



「うるせー!」



やっぱり兄弟だなぁ。



とつくづく思う沙羅。



「じゃあ、俺料理取ってくるわ」



と拓真は行ってしまった。