沙羅は笑った。



聖夜と有紗が二人仲良く笑っているのを想像しながら…。



コンコン…



「はい」



「沙羅様、明日はパーティーです。衣装をお選びになって下さい。」



あ、そうだった。



明日はお姉ちゃんの誕生日パーティーなんだ…。



「沙羅様、こちらなんてどうでしょう?」



メイドの赤木さんが真っ赤なドレスを薦める。



「いえ、こちらが沙羅様にお似合いですよ」



そして羽原さん。



「うわー」



何人ものメイドが続々と沙羅の部屋へ入ってくる。



青いワンピースや黒のドレス。



…いろいろありすぎだって。