「あ、やっと来たわね」



「おー、沙羅おはよう」



「あれー?沙羅、ちゃっかり服着てんじゃーん」



「ねぇちゃん、おせーよ」



…なんで普通にあなた方がいるわけ?



上品に料理を口に運ぶお母さん。



一番大きな椅子に座って食べるおさん。



幸せそうにほうばる私の姉、凛。



その横でただひたすら食べてる私の弟、拓真。



「ちょ、みんな本気…?今日からお金持ちです、はいそうですかってならないでしょ!?何呑気に座ってんの?なんで普通にいんの…?」



「だってここは、白石家の家だもーん。ねぇー、お父さん?」



お姉ちゃんが満足そうに言う。



「あぁ、沙羅の家でもあるんだぞ?私たちの家なんだ、ここは…。秋山くん、シャンパン」



「はい、かしこましました」