(何でキリスト教徒でもないのに、
 クリスマスにカップルがデートする
 のよ?)

訳わかんない、と首をひねってしまう
ネコガールだが、彼女にしても、クリス
マスのプレゼントは「有り」である。

子供のときに父親を交通事故で亡くして
いるネコガールは、今は世界的大企業の
重役をしている叔父さんに不憫がられ、

母親の1歳下の弟であるその叔父さんは、
ネコガールに毎年クリスマスのプレゼン
トを買ってくれていたと、高校生になっ
て母親から聞いた。

母親のネコマダムはネコマダムで、自分
でもプレゼントを買っていたので、ネコ
ガールは毎年クリスマスプレゼントを
2つもらっていたのだ。

ネコガールは、それが普通だと思って
いたのだが、あるとき、普通の家庭の
プレゼントは1つだと知って驚いたこと
がある。

クリスマスのデートに関しては首をひね
るネコガールも、サンタさんのプレゼン
トに関しては、何も反対することはない
のだ。

叔父さんのプレゼントは、子猫のネコ
ガールをとても喜ばせたからである。