「姉貴、なにか勘違いしてたけど、
 オレもう、彼女いるからね?」



ネコガールは一瞬、何を言われたか分か
らず、ちょっとぼうっとなったが、すぐ
に気を取り直した。


「あら・・そうなの?」


自分でも驚いたことに、ネコガールは
東の言葉を聞いて、ちょっとガッカリ
してしまった。黙っているのも変に
思って、

「お姉さん、何て言ってたの?」

と聞いてみたが、東は慌てて手を振り、

「あ、これは姉貴が勝手に思い込んでる
 ことなんだけど、
 オレがネコガールさん好きなんだろう
 って。

 オレ、彼女いるって姉貴に教えてない
 から。教えたら、何言われるか分から
 ないからね!」