ネコガールは、

(いつも直球ということは、この人、
 こんなこといろんな人に言ってるの
 かしら?)

とふと思ったが、一回驚いた後は、すぐ
冷静になった。

実のところ、ネコガールはモテるので、
告白されるのは別に珍しくはないのだ。

「大火くん、それはともかく、久しぶり
 に会えたんだから、どこか食べに行か
 ない?

 私は見てのとおり車だから、飲むのは
 ダメだけど」

大火は、自分の告白があっさりかわさ
たのがちょっと不満そうだったが、

「いいね、じゃあ、渋谷いこうよ。

 俺、ネズミ焼きの旨い店知ってんだ」

とネコガールに合わせた。