「鯖、あなたこそ、彼女はできたの?
 
 あなたのそういう話、これまで聞いた
 ことないんだけど」

ネコガールがそう言うと、身長が180
センチはあるであろう、この細身のエリ
ート君は、ニヤリと笑って、

「いやいや~、僕が誰か特定の女の子の
 ものになったら、他の女の子たちが
 可哀想だからさあ~」

などと、いつものように冗談なのか本気
なのかよく分からないようなことを言う
ので、

ネコガールは、はいはい、分かったわよ、
とひらひら手を振って、大火と一緒に
パーティー会場に入っていった。